僕世代の方で漫画家の吉田聡というと「湘南爆走族」のイメージで、ヤンキー、不良のマンガというイメージが強いかも知れません。ヤンキーのマンガはどちらかというと苦手にしていたので、「湘南爆走族」は全然読んでいませんが、高校生のときに友達の家で「スローニン」を読んだときに、とても感動してしまって、以降は一気にファンになってしまいました。それでもいまだに暴走族系は読んでいません。とにかく彼のマンガで出会ってからマンガの価値観が変わったというか、人生の考え方も少し影響を受けているので、ここでいくつかの作品をオススメしたいと思います。全体を通して汗臭い、泥臭い、下品、ケンカなどの場面が多いですが、見ていくうちにクセになっていくと思います。
スローニン
高校生時代にラグビーのスター選手でで大怪我をした過去を持つコッセツと甲子園でエラーをしてしまったラッキューのコンビが、なんでも屋の仕事を通して自分たちも挫折からの復活、成長をしていく青春マンガです。僕も中学生のときの大事な大会でリレーのバトンを落としてしまった経験があり、その後も心に引きずるものがあったので、このマンガを見たときにすごく共感をしてしまいました。周囲からはいつまでも引きずるな、早く立ち直れみたいな空気を感じますが、無理に急がずに、いつか立ち直ればいいんだと言われた気がして何か安心した記憶があります。宝探しを長年続ける老夫婦の話も良かったです。
Birdman Rally 鳥人伝説
「スローニン」に感動した僕が友人から次に見せてもらった吉田聡の短編集です。「ダックテール」の話がカッコイイですね。さえない日常生活を送る高校生が、ある日、カタヒラという男に会い、昔の恋人を探しに一晩で神奈川から北海道までバイクで一緒に向かうという話で、「イモでいいからよ・・・一番大切なモンをよ・・・知ってる男になりてえな」というセリフにシビれました。あと、巻末に尊敬していた宮崎駿が解説を書いており、僕と同じく「スローニン」を気に入っていることを知って完全にハマってしまった感じです。
純ブライド
定職にも就いていないような茶稿が同級生と何となく同棲を始めてしまう話で、恋愛だけではなく生活をどうしていくかも含めてリアルに考えさせられたマンガです。なかなか話が進まない感じで、ドロドロした気持ちの描写とか読んでいる途中は気分が暗くなりましたが、最後まで読み切って欲しいです。感動します。
ハートブレイクパパ
過去の恋愛で傷つき黒い服ばかり着ている梨花が、父と息子で全国を旅している英親子と出会い、絵本作家を目指していくなか、次第に惹かれ合っていくような話です。お坊ちゃんな感じの息子・詫助が今見てもカワイイと感じます。
鬼のヒデトラ
異形の血をひく千葉秀虎は、好意を寄せる絹衣が泣かされると鬼に変身してしまうという設定で、次々に現れる闇の心を持った他の異形たちと戦うところも面白いです。
トラキーヨ
主人公の壇之浦清志は、ポエム好きの弱々しい高校生で、元ニューヨークのマフィアのボスだった祖父のトラキーヨが日本に帰ってきたことで色々なトラブルに巻き込まれていくマンガです。大学生になってだんだん祖父の血に目覚めていくのか主人公もたくましく成長していく感じも面白いです。トラキーヨがたまに見せるダンディな感じがカッコイイです。



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